「地震がきた」 「自然災害もなし。風も吹かない」 すると、ゆう子がふざけた口調で、 「お化けが出た」 と、かわいらしく言った。それを友哉が睨みつけた。 「なんなのいったい。怖いよ」 叱られてばかりでもはや涙目になっていた。