本物の恋愛なんか見えやしない。愛を誓う言葉は二人の未来に愛が無くなるのを予見した契約書のない契約だ。そして男が女を好きなだけ抱くための嘘。ひと昔前なら新妻を家に閉じ込めるための作戦。それが人間の本質だろ」
と、今度は恋愛の偽善について語られてしまう。
 ゆう子が、ワルシャワの帰りに人間の本質は偽善と言ったのだった。
「わたしに優しくした友哉さんは不幸になってないし、わたしが愛を誓ったけど、愛はなくなってないよ」