と呟く。なんと、利恵の声が震え出した。
「友達がくれたの。パラリンピックの選手を応援するイベントのチケット。その友達、銀行の子で同期の小早川淳子って名前なんだけど、この前、利恵にできた彼氏、足が悪いから買ってきてあげたよって」
「え?」
「わたし、そんな彼氏はいないって言って、淳子も勘違いだったって。だけど、その日は早退することにして、一人でそのイベントに行こうと思ってた。その時に、友哉さんが銀行にお金を出しにやってきたんだ」