第十話 忍び寄る過去と未来

 それは友哉が小学六年生の頃の晩夏。残暑が厳しい午後だった。
 公園で、なんとなく空を見ていた友哉は、近所の奥さんたちの井戸端会議を耳に入れていた。熱中症対策で帽子を被っていた友哉に、奥さんたちは気づかない。
「佐々木さんの息子さん、本当にかわいいよね」
 そんな話で始まったお喋りだ。