「男には都合のいいばかりの話だが、実はさらっと怖い台詞を混ぜた。だから君は男の都合のいい女にはなったことはない。男の肉体の一部になりたいなんて言ったら、普通、逃げ出すぞ」
「逃げる?」
「普通に見える?」
「見えない。トキさんの方が普通っぽかった」
「銀色のスーツで夜空に飛んでいく奴よりも、俺が変なのか」
 友哉がそう笑うと、ゆう子もくすくす笑った。