母親の話をやめたいようで、苦し紛れの言葉になっていた。
「そういうプライドはなかった」
「いい人だったんだね。だったら、なんで…」
 病院に見舞いに来なかったんだ、という話になりかけたのをゆう子が自ら止めて、友哉もそれに気づいたのか、口を閉ざしていた。そして、ゆう子はこう考えていた。
『元カノではなく、まだ付き合っているか、事故の前後に亡くなったんだ』
 どちらにしても聞くのは怖すぎる。