「また自虐的になる。有名な大人気女優なのよ。わたしなんか過去をばらしたら一発で捨てられる」
「それにわたしはもてないんだ」
 ゆう子は気を取り直して、また芝居がかった表情をつくった。わざと泥酔して弾けているお嬢様みたいだと利恵は思った。
「出会って一時間喋ったら嫌われる。皆、こう言うんだ。下品だ。行儀が悪い。うるさい。言葉遣いが悪い。パンツを見せるな。いったいなんなんだ」