文芸の映画ばかり見ていて、アクションやサスペンスが好きな利恵とはその趣味も合わない。けれど、少しずつ彼を好きになってきた利恵は、
「セックスだけじゃなくて、わたしの内面を見て」
とある日の夜、酒とセックスだけの別れ際に言ってみた。すると、彼は無精ひげを擦りながら、
「内面があるのか」
と冷たく言い放った。利恵はそれに憤慨して彼と別れた。