利恵が殺気立った。もちろん、彼女の怒りは物静かなものだった。目の色が変わっただけだ。
「このスマホのインカメラとかあのパソコンのカメラで」
 ゆう子がテーブルの上のノートパソコンを見て言う。
「マジ? わたし、スマホのインカメラ、黒ペンで潰すよ」
「それがいいよ。友哉さんとの盗撮ごっこも嫌いみたいだしね。わたしはトキさんが細工してくれた。わたしのスマホやパソコンに誰も侵入できないように。もちろんAZは未来のAiコンピューターだから侵入は不可能」