「真っ先に出た。晴香ちゃんの先輩がいたし、時間差で晴香ちゃんもいたから念のためとか」
「痴漢の人は?」
「痴漢の人じゃなくて冤罪。だけど、大河内さんにわたしは影響を受けたから、もともと出会う運命の人だったかもね。人間のダークレベルや背格好のデータはわたしと友哉さんが出会った頃のある日の全世界の人間のデータだよ。五月に出会ったから、四月一日の五十億人分とか」
 利恵は大きく頷いたが、何回か首も傾げていた。
「やっぱり世界征服が可能」
「利恵ちゃんは、トキさんを知らないからね」