「仕事も恋愛も報われなかったからだよ」
「それが原因で、プロ市民みたいな活動もしないのね。作家なら、なりそうだけど」
「どこかの途上国の政治の被害にあっている子供たちは気にかけているけど、基本的に友哉さんは本気で怒らない」
「怒らない?」
「初めて利恵ちゃんの銀行に行った時に、友哉さんを逮捕するために桜井さんたちが押しかけてきてね。友哉さん、目がオドオドしていたんだ」
「へえ、あんなに気の強い人が?」