利恵が目を丸めた。
「気が強いと怒りは別だと思うけど、これ見て」
 ゆう子がAZの画面を見せると、また緑色の文字が数センチ、浮かんで並んだ。
『怒りを抑制できる進化した脳を持っている人間』
「文字がフワフワかわいいね。触ったらどうなるの?」
 利恵がAZの文字に手を翳すと、まさに光の中を通り抜けるように、文字は乱れず、ただ、利恵の右手だけが左右に振られていた。
「う、通り抜けた」