「利恵さんは一緒に帰らないの? 元気がなかったよ」
 タクシー乗り場から離れ、空港内に戻った利恵を、ゆう子が心配そうに見ている。友哉も利恵の華奢な肩を見ていた。
「彼女とは別れた」
 友哉がそう教えると、ゆう子は言葉を失った。利恵を追いかけようと思ったのか、足を踏み出し、それを止め、
「利恵さんと別れたらだめだよ」