「わたしの勝ちだけど別れなくていいよ。だって付き合ってないんだもんね」
 ゆう子にそう皮肉を言い、笑った。
「まめなんだね」
 ゆう子が上目づかいで友哉を見た。
「結果的には手切れ金。手切れ金はいらないか。わりとかわいいやつ」
「お金渡したの?いくら?」
「富澤社長に頼んで一億。分割じゃ、あいつには刺激が足りない。しかも、寝取りも無理にしなくてすむ。それも結果論」