「手切れ金って言って渡したの?」
「こっそり入れたんだ。当たり前だよ」
「あら、ケチかと思ったら、そうか、男らしくてかっこいいお金の使い方をしますね。これは皮肉だよ。帰る!」
 ゆう子は晴香と一緒にタクシーに乗り、二人だけで行ってしまった。
 勢いよく走ってきた利恵は、まるで映画のワンシーンのように友哉に抱きついた。