「誰かのコンピューターに侵入できるのか」
「簡単に出来ます。CIAにも」
「なんだって!」
 友哉が大きな声を出したらゆう子が唇に指をあてて「しー」と言った。
「お、かわいい。いや、政府機関のファイアウォールを破れるのか」
「かわいい?」
 ゆう子が肩を縮ませるようにして微笑んだ。小さくなってもっとかわいくしようとしている。
「政府機関のファイアウォールを破れるのか」
「うん。その必要があれば」
「その必要って?」