飛行機はもう海を渡っている。
 ファーストクラスの食事には高級なヒレステーキがあって、ワインと合うその肉料理をゆう子は美味しそうに食べていたが、友哉は食事が喉を通らなかった。
「まだケガの後遺症でストレスが辛いですよね。パンツ見る?」
 ゆう子が、スカートの裾を右手の指でつまんだ。
「見たいけど、君が怖くて見られない」
「なんで怖いんですか」
「有名女優が、わたしのパンツを見てとかセックスを無償でやるとか、ありえない」