「最上級は嫌いだ。そして底辺も嫌いだ。最上級は上から人を見下ろすことになる。例え、それが車でもそうだ。俺の車はポルシェだが、フェラーリに乗る気はない。エコノミークラスだと、ファーストクラスやビジネスクラスに嫉妬する。ファーストクラスはエコノミークラスを見下す。次はビジネスクラスか、スーパーエコノミーにしてくれ」
「はい。次もあるのでそうします。洋服は、先生の前ではもう少し安いのにします」
「ありがとう。うるさいって思わないんだな」
「うるさいですよ」
「そうか。すまない」
「でも良いお話です」
 ゆう子がそう言って笑ったのを見て、友哉は今度は感心して、だが首も傾げた。