「わたしならいなくならないよ」
 ゆう子は映像の中の彼に言っていた。その言葉を今すぐに、機内にいる彼に投じたかった。

 未来のある日、それは何かの小規模なパーティーの会場だった。まるで結婚式の二次会の規模だ。
 彼と初めて出会った三年後の未来の記憶。会場の外のトイレの前ですれ違った時に、少しだけ話をし、会場に戻った時にもその話の続きをしていた。何を話しているのか分からないが、自分でも見たことがないような女の顔をしていて、彼は「何か零したの?」と俯いている自分に言っているのが見えた。