ゆう子の永遠の疑問だった。
 ゆう子の母親が、友哉の元妻と似ていたのだった。もしかすると、見舞いに来なかった恋人も同類の悪女か。そうdots
lineあの悪女の鑑のような女だ。
 ゆう子が母親を思い出し、眉間に皺を寄せた。うたた寝をしている友哉はそれに気がつかない。
 だけど、わたしの鞄を持とうとした優しさがあった。テロリストと戦う気も少しはあるから、ワルシャワまで行くのだろう。それはどんなひどい目にあっても人間の本質は変わらないというやつか。
 ゆう子は謎めいた彼の寝顔をそっと見ていた。