lineまさかヤケクソでテロリストと戦うつもりか。トキさんはそういう男性じゃないと言っていたが、もし、彼の足が治ってなかったら死んでもかまわないと考える時期だ。それは怖い。死なせたくない。このひとをdots
 しかし、テロや凶悪犯との戦いはトキさんから頼まれた義務のようなもの。ゆう子は寂しそうに彼を見ていたが、そのファッションが明るくて少しほっとした。
 鼻が高くサングラスが似合い、細身の体にきっとスーツも似合うだろう。
 大人になってから、自分のファッションの趣味に合わせるように男性が派手に着飾るのが好きになったゆう子は、彼がワインカラーの赤いアウターで現れたのを見惚れていた。出発ロビーに、赤い服を着た男がいるのを見て、「まさか、あの人が」と息を飲んだ。