「実はわたしは初めて見た。あの銃を撃ったところを。腕時計を壊されたことはあるけど、撃ったというよりも銃口が光っただけだったからね。やっぱりイーサンハントだ」
「トムクルーズ?」
 惚けている利恵を、少し睨んだゆう子は、
「一から十まで私たちが悪い」
と、まっすぐな声柄で言った。