「あのお爺さん、涼子ちゃんに帰ってきてくれてありがとうって言ってたのにdots
 ゆう子がベランダの外の薄暗い空を見た。
「パーティーの席からもいなくなるのかな」
 ゆう子がそう呟くと、利恵が少し顔を上げて、思慮深い面持ちで、ゆう子と同じようにベランダを見た。
 新宿の夜は、友哉が夢に見ている沖縄の夜空とは違い、星が見えない。