と怒鳴った。ところが、その巨漢の男が友哉を見て、「おお、片想いの男じゃねえのか」と声色を変え、声を上げた。いかにも酩酊している様子だ。
「ああ、奥原ゆう子の男だ」
 女も声を上げた。
「まずいな」
 桜井が逃げようとすると、巨漢の男が桜井の腕を掴んだ。その腕を友哉が払うようにして叩く。
「佐々木、やめろ」