「やめてくれよ。年下だよ」
「久坂光章って横浜の警察官を知ってるか」
 桜井が唐突に言うと、友哉が口を噤んだ。
「いいんだよ、先生。久坂さんから聞いた。その自殺未遂を繰り返していた女子高生、誰かは教えてくれなかったが、自分の命を投げて、女を助ける男がいるなんてな。宮脇利恵さんのこともあったから、あんた、本物だよ。死ぬのが怖くないのか」