友哉さんにはそれがショックだったんだ。さらに未来人にマリーを解かれたら、友哉さんへの恋着を無くしてさっさと帰っちゃった。友哉さんのショックは計り知れないよ」
「友哉さんが死にかけたのに見舞いに来なくて、元気になったら戻ってきて、また消えた婚約者?」
「はっきり言うとそうなるね」
 利恵は脱ぎ捨ててあった赤い柄のソックスを落ち着きなく、手に取って、それを穿こうとして止める。思慮深い面持ちになって、また靴下を手に取り、思い直したようにまた穿いた。