「わかった? 傷つけたって意味」
「うん。わたしたち、涼子ちゃんが帰った後、ひどいことをいっぱい言ったよね。残念だったねとか」
「それを言ったのはわたし。しかも、バカにしながら。友哉さん、ベランダで帰っていく涼子ちゃんのことを見ていたのよ。呆然自失ってやつね」
「二十五歳も下の女の子は無理だって彼の道徳的な言葉も、自分に言い聞かせるものだったんだ」
「洗脳されていたとはいえ、あれじゃ、豹変した女よ。結婚を誓っていた女の子が、突然、それは嘘ですと言ったような態度だった。涼子ちゃんは悪くないけど」