「あの、友哉先生の話がしたくてきたんですが」
 涼子が、「どうでもいいよ」という表情を作って言う。
「松本さんは、友哉さんのことを友哉先生って呼ぶんですね」
 利恵に訊かれた涼子は、
「そうですよ。佐々木先生じゃ、父と同じ呼び方だから」
と言う。ゆう子が、
「お父さんが編集者で、彼女は友哉さんのことを昔から知っているみたい」