涼子が、キッチンにいる利恵に顔を向けた。
「彼氏が毎日、好きだってメールしてくるんです。また抱きたいとか。あ、彼氏じゃなくて、やっちゃった人。初めての夜もいっぱい好きだよって言ってくれました」
「だからなんなのよ。良かったじゃない」
 男性経験が豊富で大人の利恵があからさまにイライラしている。
「彼はわたしのことが好きなんですか」
「好きなんじゃないの。そう言ってるなら」