もともと、仕事が忙しいだけで自傷を考える女の子だから、ゆう子は心配になってきた。俯いたままの涼子を見て、利恵も冷静になり、
「パーティーは中止しないけど、ちょっとあっちで寝かせたら」
と寝室に目をやった。
「その服は違うのに替えて。ゆう子さん、何か貸してあげて」と言った。
 涼子が寝室に消えた。すぐに利恵が、
「友哉さんが昔を思い出すあの洋服はだめよ。ゆう子さんがわたしにそう進言したくせに」