「おまえを引退させて母親の介護を三李と一緒にして、俺が働けば生活は容易だ」
「はい。お父さんは腕利きの編集者です」
「だが、おまえをアイドル歌手にしてくれたのは、佐々木先生だ。命も救ってくれた。だからその償いをさせている」
「償い?」
「贖罪って小説を知ってるか。おまえ、その小説のヒロインの気分なのか。似てるぞ。俺はあの少女は嫌いだ」