父が電話を切った。まさにがっかりした様子を露わにしたため息が聞こえた。
dots晴香のパパが死にかけたのに見舞いに行かなかった? なんなの、それ? 普通は行くよ。
 前髪をかき上げて、その左手をおでこにあてたまま、悩ましく足元に目線を落とした。
dotsいや、わたしは行かなかった。わざと。どうして?
 よろめきながら椅子から離れ、カフェを出た。
 相馬翔に指定されたホテル内のレストランに入ると、彼はもう来ていて、「やあ」と言って手を上げた。