と左手のリングを見て言う。光も使えると言いたいのだろうか。
「ぽっくり逝くことはないなって」
 続く言葉にも力はない。
 弱気なセリフだとゆう子と利恵は思った。相当、参っているのだろう。友哉の今の体は、栄養状態も内臓を調べた際の血液の数値も正常なのに、精神面が激しく傷んでいるようなものだった。AZでよく調べると、『疲労が蓄積されると、血圧の降下とともに二十四時間、死の恐怖に苛まれる』と書いてあった。