「部屋を取れるかな。でもなければいいよ」
 涼子は本心を言った。無理にする必要はないし、できるならそれでもいいということだ。
「電話してみる。空いてなければ都内の別のホテルに行けばいいさ」
 相馬翔がそう言ったのを聞いて、やっぱりやりたいんだな、と涼子は緊張した。もう大人だし、こういう状況は断るのもよくないと思って、ウロウロするよりもこのホテルの部屋が空いていることを祈った。