「空いていた。僕が先にチェックインするから、時間差で入ってきて」
 彼はそう言うと、料理が残っているのに、慌ただしく会計をして店から出ていった。
『下着、どこかで売ってないかな』
 涼子は店から出て、近くのコンビニでお泊りセットを買い、下着も買った。マスクで顔を隠しているとはいえ、誰かに見つからないか緊張していた。その時、ホテルの前で何か騒ぎがあり、涼子は思わずコンビニにまた戻った。身を潜めるようにして外を覗う。