セックスっていいのかも知れない。友達もそう言ってる。早くやってみたい。もし、晴香のお父さんとすませていたとしても覚えてないのだから、今日が初体験でいいんだ、と考えていた。
 シャワーを終えた相馬翔は、部屋の照明を暗くして、ソファに座っている涼子にキスをした。特に緊張しなくて、キスはよくしていたのかもしれない、と考えてしまう。
 涼子はふと、あれ? 最近、誰かにキスをしたなと思い、「ちょっと待って」と、彼から離れた。
「え。急に嫌になった?」