涼子がそう言ったのを聞いた相馬翔は、『よし、抱いてもいいんだな』という女好きな表情を作っていた。
「記憶が混乱していて、なんか最近、誰かにキスしたような記憶があるの。病院のベッドだから、黒猫のメンバーじゃないんだ」
「転落した時の病院じゃないの?」
「病院には後日行ったけど、ベッドには寝てないの。CT撮影しただけで。誰だろう。なんかわたし、童謡を歌っていたんだ」
「童謡?」