「こっそり帰れって言ったでしょ」
 利恵が声を上げる。
「このセーター、あなたに買ってもらったやつです。覚えてますか。温泉で、わたしのこと抱いた?」
 友哉は、苦笑しながらソファに座った。
「またそれか。娘がいる部屋で、君を抱くのか」