利恵がまっすぐに涼子の目を見て言うと、涼子はまるで歳の離れた姉を見るような顔で、神妙に利恵を見た。
「友哉先生、わたしのことはなんて呼んでたの?」
 玄関の土間に立ったまま、涼子は嗚咽をもらしながら言った。
 ゆう子が、「マリーを外したのに変だよね」と、友哉に耳打ちする。友哉も首を傾げた。
「涼子」
「呼び捨てだったの?」
「そうだ。涼子と晴香」