「飲むんじゃないけど、まあいいか。うーん。たぶん、晴香ちゃんが八つくらいの時かな。あなたが中学生の頃。そのクスリを与えられたあなたが、友哉さんと温泉に行ったの。きっと、宿に籠もるタイプの作家の先生だから、わたしも一緒に温泉に行きたいとか我儘を言ってたんだと思うよ」
 利恵はそう言って、
「わたしはよく知らないから、ゆう子さんに訊いて」
と寝室を見て言った。