友哉が突然PPKを手に持ち、涼子の方に向けた。正確にはベランダにだが、涼子は仰天して、体を反転させようとして倒れた。
「ちょっと友哉さん!」
 涼子の近くにいた利恵が、涼子の肩を抱き寄せた。ゆう子は思わずベランダを見ている。
「友哉様、撃たないでください。トキ様の使いのものです」
 銀色の服の男は、初老で日本人ではなく、南国色をした顔を強張らせた。