「マリーです。友哉様。落ち着いてください。そんなことはありません。マリーの効果は、人を睨む涼子さんにはよく効きました。そして九割以上は友哉様の努力です。その友哉様の努力に彼女は惚れたのでしょう」
「惚れてないもん」
 涼子が口を尖らせて言うと老人が、
「本当ですか」
と笑った。すると、「うそ」と小さな声を落とし、友哉を女の目で見た。