「喋れるようになった」
 ポツリと言う涼子。うっとりした瞳で友哉を見上げた。
「失語症だったの?なんで?」
 ゆう子が声を上げた。
「食べることもできるようになった。あなたはわたしのお医者さんで、ミステリアスヒーロー」
 友哉の手を握って言う。もう、女の顔になったまま、溶けそうな笑顔だ。