初老の彼が涼子の肩に触れた。手に水晶のような銀色の玉を持っていて、それが緑色に光った。
 涼子が目を閉じた。すっと落ちていくように眠ってしまい体を崩し、利恵がそれを支えた。
「トキ様もすごい賭けに出るものです。緊張しました。涼子さんは今、ストレスになっていると思うので、私のことは忘れるようにしておきました。では私はこれで失礼します」
 初老の男、チャーリーは山間にある濃い霧が風で流れるような消え方をした。
 すると涼子が目を覚まし、ゆう子と利恵が身構えた。