少しだけ友哉を見て、そしてまさにほんの少し首を傾げる仕草を見せた後、涼子は玄関に向かった。
「まさかの展開。さっきのお爺さん、どうするんだろう。未来人なのに大失敗?」
 ゆう子が呆然としていた。
「友哉さんに無関心だったのか。そういう女の子に使ったマリーの効果が切れるとああなるんだ」
 利恵が大きく息を吐き出しながら言う。自分はああならなくてよかった、と顔に書いてあり、「もし、利恵ちゃんもああなったら、一億円を逃すところだったからね」と、ゆう子が笑った。