涼子は、友哉の足に顔を向けて、
「どこも後遺症がなさそう」
と呟いた。舐めるように友哉の全身を見ると、何か閃いたのか瞬きを止め、「ふふ」と喉から擦れた音を漏らした。
「救急車に乗らなかったのは、錯乱した晴香を家に連れて帰ったからだとして、見舞いに来なかったのは?」