「うん、警察に言ったほうがいいかな」
「言わなくていい。また例のあれだ。すまん、涼子。昔の俺なら転落事故を防いでいた。もう、歳だ」
「本当、痩せたし、白髪が増えた」
「だろう。じゃあ、元気で」
 友哉の『別れの言葉』に、涼子は眉を顰めて、タクシーに乗りながら、