友哉は店の人たちの様子を見るために席を立ち、出口に向かった。点滅してから一時間以内に、誰かが急病で倒れるかも知れない。
 友哉が席から離れて間もなく、松本涼子も立ち上がる。友哉のテーブルに置かれたままの請求書をちらりと見て、
「会計はまだしないの?」
 そう言って、うっすらと笑みを浮かばせた。