一億円も持っていて、五万円しか渡さなかったことを少しばかり気に病むが、出会ったその日にお金を使いすぎるのも、まさに、金の切れ目が縁の切れ目になりそうで怖かった。
 三百億円あるとはいえ、巨悪偽善団体の口封じなどに使えば、あっという間になくなる小銭だ。
lineまあ、そんなめんどくさいことはしないけどな
 ゆう子のマンションに行く途中、利恵が行く予定だった六本木の方面に向かい、複合施設クレナイタウンの書店に立ち寄った友哉は、自分の本がないことに気分を悪くし、テラス席がある二階のカジュアルレストランで休むことにした。