涼子は躊躇せずに走って行った。
 AZの『原因』でヒントを得ようとするも、手が震えて違うボタンばかり押してしまう。ゆう子の脳がパニック状態だと念じても反応しない。
「ちくしょー」
 ゆう子は男の子みたいに叫んだ。どうしていいか分からず、涙が出てきてしまう。
「誰か助けて、トキさん!」
 トキの名前も叫ぶが、彼は、「未来の世界とこの世界を行き来できない」と残念そうに言っていた。